だからこそ、“次の種”を植え続ける
どれだけ売れている商品でも、永遠に売れ続けることはありません。
これはECだけではなく、あらゆる商売に共通しています。
- 流行の変化
- 市場の成熟
- 競合参入
- 原価上昇
- 広告単価の高騰
- ユーザー層の変化
によって、主力商品は少しずつ勢いを失っていきます。
しかし、売れている時ほど人は安心してしまいます。
「今売れているから大丈夫」
「この商品があるから安泰」
そう考えてしまう。
ですが本当に危険なのは、“売れなくなってから次を探し始めること”です。
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントという考え方
経営には、Product Portfolio Management(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)という考え方があります。
これは簡単に言えば、“商品にはそれぞれ寿命や役割があり、バランスよく育てる必要がある”という理論です。
有名なのが、以下の4分類です。
① 花形(Star)
売上も伸び、市場も成長している商品。今まさに主力として伸びている状態です。しかし、競争も激しく、広告費や開発費も必要になります。
② 金のなる木(Cash Cow)
市場成長は落ち着いているものの、安定して利益を生む商品。
多くの会社にとって、“現在の主力商品”はここに入ります。
しかし、ここで重要なのは、“永遠には続かない”ということです。
③ 問題児(Question Mark)
まだ売上は小さいが、将来性がある商品。
新商品や、新しい市場向けの商品がここに当たります。
利益はまだ少なくても、“次の柱”になる可能性があります。
④ 負け犬(Dog)
市場も伸びず、利益も出にくくなった商品。
もちろん、愛着がある商品もあります。
しかし経営としては、
- 続けるのか
- 改良するのか
- やめるのか
を冷静に判断する必要があります。
売れている時こそ、「次」を育てる
多くの会社は、主力商品が落ちてから慌てます。
しかし本来は、“主力商品が元気なうちに、次の商品を育てる”必要があります。
つまり、「金のなる木」が利益を出している間に、次の「問題児」を育てておく。
これが非常に重要です。
新商品は、最初から売れないのが普通
ここで大切なのは、“新商品は最初から大ヒットしなくて当たり前”ということです。
種を植えても、すぐ木にはなりません。
- 写真を改善する
- ターゲットを調整する
- レビューを集める
- 説明を変える
- SNSで反応を見る
そうした積み重ねで、少しずつ育っていきます。
しかし、多くの会社は、
「すぐ売れない」
↓
「失敗扱い」
↓
「新商品をやめる」
を繰り返してしまいます。
“一本足”の経営は危険
主力商品への依存が強すぎると、
- 市場変化
- アルゴリズム変更
- 競合参入
- 原価高騰
だけで、一気に苦しくなります。
だからこそ重要なのは、“今売れている商品だけを見るのではなく、未来の商品を育て続けること”です。
高山製作所が考える商品づくり
私たちは、「今売れているか」だけではなく、
- 将来性
- ブランドとの相性
- お客様との関係
- 継続性
を重視しています。
短期的なヒットだけではなく、“5年後も残る商品”を育てるためには、
売れている時こそ、次の種を植えることが重要です。
商売は、「今」を売る仕事ではなく、“未来を育てる仕事”なのだと思います。
